私も経験がありますが、株って、自分が売った後にグングンと上がっていくケースがありますよね。
仕方がないのは分かっているのですが、それでも悲しい気持ちが残るものです。

この記事で取り上げるのは、自分が株を売った後に株価が上昇するケースの中でも、「株価下落時に底値で売ってしまうパターン」についての話をしていきます。
いわゆる『あなたが売った、そこが底』って、やつですね。
『あなたの売った、そこが底』になりやすい人
さて、まずは「株価下落時に持株をどうするのか」についてのタイプ分けをしたいと思います。
株価が下がった時の持株の取り扱いについては、人によってタイプが異なり、大きく4つに分けられると私は考えているのです。
大きく分けて、
- 株価が下がってきたら、早めに売る人(損切りルールが明確)
- 長期投資なので株価が下がっても売らない人
- 株価が下がっても耐えるが、さらなる下落で怖くなって売る人
- 株価下落で売るに売れなくなり、放置する人
この4つのパターン内の「1番と2番」はルールを守っての理性的な行動をしています。しかし「3番と4番」の人は感情に流されての行動なのです。
そして「3番のように感情に任せて売った人」が、最後の売り手になる可能性が高いです。
その理由を説明するために、3番の人が株の売却する時のことを考えてみましょう。
- この時に1番の人は、すでに売り抜けています。
- また、2番と4番の人はそもそも売りません。
つまり3番のタイプの人が売るタイミングでは他の売り手はいません。最後の最後であり、3番のタイプの人以外には売る人がいない状態です。
だから3番の人が売った後に買い手が多数派となり、自分が売った後に株価が上昇します。
売り手がいないから、結果として買い手が多くなり株価も上がるわけですね。
そして3番の「株価が下がっても耐えるが、さらなる下落で怖くなって売る人」は底値で株を売ることになり、『あなたが売った、そこが底』となってしまうのです。
ちなみに私は長期投資家なので、2番のタイプです。
私のような長期投資の人が「株価が下がった」という理由だけで株を売ってはいけない理由は、別記事で書きました。
下にリンクを貼っておきますので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
株を購入した時の理由が論理的なものであるなら、売る時の理由もまた、論理的でなければいけません。