長期投資の人が頭を悩ませるテーマの一つが、「株をいくつに分散するべきか?」ではないでしょうか。
これについては正直なところ、私自身もハッキリとした答えが出せていません。
しかし、これまでの経験から「今はこうしている、こう考えている」というのを書いてみました。
投資をはじめた頃からは、だいぶ変わってきています。
株の長期投資はいくつに分散するべきか
分散への考え方については、資金の増加や心境の切り替わりにより、少しずつ変化してきています。
そこでまずは、私が投資をはじめたばかりで「資金が少なかった頃」についてを書いていきます。
資金量も分散に影響を及ぼす要因の一つですからね。
偉人の教えを守り、3〜5銘柄に分散していた
私が株を初めてまもない頃は、だいたい3〜5銘柄に分散をしていました。
理由としては、私が参考としている偉大な投資家たちがオススメしていたからです。
ただ偉大な投資家といわれる人たちも、分散については多様な意見を持っていますので少しだけ紹介しましょう。
最初に、私がもっとも尊敬しているバフェットは、そもそも分散なんて必要がないと言ってます。
とはいえバフェットも、実際のところは複数の株を持っていますけどね。
そのためバフェットが言いたいのは、「分散しないと買えないような、自信を持てない会社の株を買ってはいけない」といったところではないでしょうか。
続いて私が、投資手法の部分で一番の参考にしているピーターリンチです。
ピーターリンチは本の中で、兼業として株をやるなら5銘柄くらいの分散にしておくのが良いと言ってます。
これは5銘柄よりも多くなると、専業でもない限り管理しきれないからと言うのが理由のようです。
またそれとは別の話で、理論的には3銘柄に分散すれば、ほとんどのリスクは避けられるといった話もあったりします。
偉人たちのこういった基準を、株を初めた頃の私は参考としていました。
具体的には、初期の資金が少なかった時は3つに。
資金量にすこし余裕が出てからは、5つに分散をしていました。

投資収益を考えるのであれば、この3〜5個くらいへの分散が最適だと経験的に感じています
分散なしの一点集中は怖いですし、かといって銘柄数が増えすぎると見込みの低い微妙な株を買う必要がでてきます。
そのため自分がもっとも優良だと考える、上位3〜5個にだけ投資をするのが効率的なのでしょう。
だから人に「株はいくつに分散した方がいいか?」と聞かれれば、おそらく3〜5個にと回答すると思います。
ところがです。
ここ最近の私は、さらなる分散の拡大を進めています。
今現在で、おおよそ10銘柄に。
そして今後は、20くらいまで増やしていく予定です。
理由について、これから話していきたいと思います。
10〜20銘柄と、多くに分散する理由
私は今のところ株を、10銘柄くらいに分散しています。
そして、これから更に銘柄数を増やしていくつもりです。
分散数を増やすことによるパフォーマンスの変化ですが、まず間違いなくリターンは減るでしょう。
最高の利益を求めるのであれば、偉大な投資家たちの言っている通りにするのがいいと思います。
でもそれでも自分が分散をすすめる理由は、「心の安定のため」なんです。
多く分散することにより、一つ一つの株(会社)の影響が減ります。
例えば投資先のある会社の決算が悪く、株価が10%下がったとしましょう。
しかし10個に分散をしていれば、10分の1の株の、10%が減少しただけなので、資金全体から見ると1%減っただけです。
1%であれば、ほかの株の増減次第では全体としてプラスになる可能性もある数値でしょう。
こういった理由から分散を多くするとトータルでの影響が減り、気持ちの部分が少しだけ楽になるのです。

長く株と付き合っていくには、楽にやれるって事も重要だと考えています
株価におびえながら日々を暮らすなんて、心がもちません。
サラリーマンであれば多すぎる分散は必要がないと思う
さてさて上で書いたように、私自身は分散数を増やしています。
理由としては心の安定ですね。
しかしサラリーマンの副業としての株ならば、10とか20に分散する必要はないと思います。
というのもメインの会社員としての収入だけで生活ができるので、気持ちが安定しやすいからです。
私が多くの株を保有する方向に走ったのは、将来的に投資収入のみで生活することを想定したためです。
株からの収入が生活に直結するとなると、株価の上下が人生に及ぼす影響が増え、不安に負けてしまう可能性が高くなりそうですからね。
だからサラリーマンの給料があり、心が安定しているのであれば、3〜5銘柄に分散するのがいいでしょう。
そのほうが収益率も上がります。
しかし、
株を持っている事で心がグラグラと揺れるような人は、私のように分散を多くしてみるのも一つの手かもしれません

まとめ
最後に「買う株の分析」について書いた内容へのリンクを貼っておきます。
株の分析には大きく「定量分析」と「定性分析」の2種類があります。