本来であれば、2020年度の決算について考察すべきところなのでしょう。
しかし今回ばかりは、コロナの影響について考えるのがメインになってしまっています。
それくらいコロナは、全世界の経済に影響を与えましたからね…
2020年3月度の月次報告を見て
トレジャー・ファクトリーの3月の月次報告は、既存店90.4% 全店94.4%とコロナの影響をうけました。
数字をみて感じたのは、思ったほど減っていないなってことです。
というのもトレジャーファクトリーは服などの販売比率が高いので、同業種のなかでは強く影響をうける方だと思っていたからです。
じっさいに月次報告のなかでも、服やブランド品は減っていると書かれています。
しかしそれ以外の生活必需品の販売や、ネット通販が支えているみたいですね。
まあブランド品をメインで扱う系列店は休業したり、総合店でも営業時間は短縮しているようなので、厳しい状況なのは間違いないと思いますけど。
しかし全体としては、トレジャーファクトリーという会社の底力を感じました。
4月以降はさらに悪くなっていく可能性が高いでしょうが、この会社は生き残れると確信しています。
ですが減損損失などが出るかもしれませんし、株価には期待しない方がいいかもしれません。
自分は10年持つ予定で株を買っているので、一時的に下がろうと気にしないですけどね。
いや…本音をいえば、株価が下がるのはツライいんですけど…
ただこういう時だからこそ、自分のスタイルを貫き通す必要があると思っています。
2020年2月期決算について
さて本来はメインであるはずの、決算についてです。
なんかもうオマケみたいに、なってしまいました。
2月と現在では、状況が激変しましたからね。
正直なところ、ここまでコロナが企業業績に影響をおよぼす存在になるとは思っていませんでした。
やっぱり自分に短期投資は向いていないなーっと。
もしも短期投資だったら、コロナショックが直撃していたでしょう。
長期投資でも被弾はしているんですけど、短期よりは影響が少ないってことで。
(百万円) | 2019年2月期 | 2020年2月期 | 増減率 |
売上 | 17,737 | 19,123 | +7.8% |
営業利益 | 905 | 939 | +3.7% |
純利益 | 564 | 515 | -8.7% |
さて本題の決算ですが、増収増益となりました。
新規出店のコスト増を吸収し、さらに暖冬の中で利益増なので文句のつけようもありません。
ひとつ言えば、売上高在庫比率が上昇しているのが少し気になります。
一般的な小売店なら要注意サインです。
在庫比率が増えるのは、仕入れか、販売に問題をかかえている可能性があります。
ですがリサイクルショップの場合には、買取りが順調とも取れるので評価の難しいところです。
ただ今後も在庫比率が上がっていくようなら、気をつけないといけません。
細かい事を言えばいろいろありますが、全体的には素晴らしい決算だと思っています。
まあ今期がどうなるかは、まったく読めませんが…
しかしトレジャーファクトリーが、倒産する可能性はとても低いと思います。
むしろ中古品を扱っているので、不況になれば業績をのばす可能性すらあるでしょう。
だからドッシリと構えて、世の中が落ち着くのを待ちたいと思います。