日本において株の話になるとデイトレードを思い浮かべる方が多いようです。
テレビなどでも見たことのある、何枚ものディスプレイに囲まれながら日々のトレードをする「デイトレーダー」の方たちが一般的な株と認知されています。
実際に私自身も「株式取引をやっている」と周りの人たちへ話すことがあるのですが、ほとんどの人がデイトレードをしていると考えるみたいです。
日中は仕事もあるし、どうやって株をやっているの?
といった内容の質問を受けたりもします。
しかし、
私自身は株の売買をせいぜい年に数回程度しかしません。
1年を通しての株の売買がゼロなんて年もあったりするくらいです。
そのため日中に仕事があろうとなかろうと関係がありません。
実のところ私のようなタイプは地味ですし表に出てくるケースが少ないので目立ちませんが、なにげに私のような取引スタイルの人も多いんです。
だから、みんながみんなデイトレードなどの短期取引をやっている訳ではないと伝えたくて、この記事を作成しました。デイトレードはあくまでも複数ある取引方法の中の一つでしかありません。
デイトレードと私のようなスタイルの違いや特徴についてまとめてあります。
目次
みなさんは投資と投機の違いをご存じですか?
このサイトを見に来てくださった方ならば、投資という言葉は聞いたことがあるのかなと思います。
ですが「投機」っていう言葉を聞いたことはありますか?
実のところ先程のデイトレードのような取引は「投機」と呼ばれることがあり、デイトレーダーの方は「投機家」と言われたりもします。
そして私のような投資スタイルの人は、そのまま「投資家」と呼ばれています。
この投機家と投資家は同じく株をやっていますが、考え方も手法もまったくの別物です。それぞれの特徴についてをこれから書いていきたいと思います。
投機とは?
まずは投機についての話をしていきましょう。
投機とは多くの人が株取引に抱いているイメージに近い取引方法です。
人によっては何枚もモニターを並べて、すごい勢いで取引している人もいるかと思います。
株を保有する期間は基本的に短く、その日のうちにすべての取引を終了して翌日に持ち越さない取引はデイトレードなどと呼ばれています。
他に数日から数週間で取引を完結させるスイングトレード等もありますが、基本的に投機的な取引は短期間で終了するのが特徴の一つです。
また投機家の人が取引の参考にするのは、主に「チャート」と呼ばれる株価の上下を表したグラフです。
チャートから株価が上がるか、下がるかの判断をして株の売買を行い利益を上げていきます。これらはテクニカル分析などと呼ばれたりもします。
もちろんスタイルによっては他の資料も使うでしょうし、あくまでもメインとして活用されるのがチャートであるって事です。
また投機は短期取引なために、どうしても取引回数が多くなる傾向があります。
それによって拘束時間が増えますので、デイトレードなどを不労所得と言っていいのかは微妙なところじゃないかと個人的には思っています。
だってデイトレーダーの人は日々をガッツリと働いているイメージです。
しかし、すべての事柄を自分で決められるのがサラリーマンとの違いかと思われます。だって自分で休もうと判断すれば休めますしね。
そのため投機家の人は個人事業主に近いイメージなのかなと個人的には考えています。
投機家まとめ
- 株の保有期間は人によって異なるが、基本的には短い。
- 取引をするために主に活用するのは「チャート」。(テクニカル分析)
- 取引回数が多いため拘束時間が長くなりやすい。
投資とは?
続きましては投資についての話をしていきたいと思います。
私も含めて投資家は基本的に「企業の業績や将来性」をみて株を購入します。
そのため主に使う資料は企業が発表している決算書類などです。
こういった企業の業績や市場環境などを分析することを「ファンダメンタルズ分析」と呼ぶことがあります。
そして投機家の人が主に使うテクニカル分析と、このファンダメンタルズ分析が株取引における2大分析方法です。
また投資家の人の他の特徴として、「株の保有機関が長い傾向にある」というのがあります。
私の場合だと株を10年〜20年は保有をするつもりで購入しています。
そのため株を買ってしまえば、その後の取引は最小限です。
株の購入後にすることは決算が出た時に内容を見ることくらいでしょうか。
ぶっちゃけ特別に何かをすることはなく、ほっぽらかしです。
いや、もしかしたら、これは私の場合だけでもっとしっかりと何かをしている方もいるのかもしれません…
投資家にとって株からの利益を獲得するには、株を購入した企業がしっかりと業績をあげていってくれる必要があります。
つまり自分自身で何かをするのではなく、会社の中の人が頑張ってくれる事で、結果として投資家である自分が儲かる形になるのです。
そのため本人はせいぜい進行状況を確認するくらいで、表立って何かをする事はありません。
だから投資家にとっての株からの収益は「不労所得」に当たると考えられます。
働かずに不労所得で資産を増やしたい人にとっては、投機よりも投資の方が向いていると思います。
ただ、そのぶんだけ投資家だと自分でやった感は薄いです。
何というか…気が付いたらいつの間にか資産が増えている。そんなイメージです。
投資家まとめ
- 株の保有期間は長めのことが多い。
- 株を購入するのに主に使う資料は企業の決算書等。(ファンダメンタルズ分析)
- 取引回数が少ないために拘束時間が短めな傾向がある。