『サラリーマンは安定』
なんて言うのは過去の話ですよね。
今の世の中でサラリーマンが安定しているなんて、とてもじゃないですが思えません。
あのシャープやJALでさえ破綻して、コロナや不安定な世界情勢、暗い日本の未来など不安要素をあげればキリがないほどです。
また私自身も過去にサラリーマンって安全じゃないなと思わされる経験をしたことがあります。
その結果として、

会社だけに依存するのは危険だと認識しました。
そして副収入を求めるようになり、今では会社をクビになっても食べていけるようになったのです。
そんな私の経験と、副収入を得ることでなぜ安定するのかについてを書いてみました。
サラリーマンが安定ではないと感じた、会社員時代の経験
では最初に、私がサラリーマンだけで生きていくのは危険だと感じた出来事から見ていきましょう。
私は以前に営業系の仕事をしていました。
その会社は超有名とまでは言いませんが、そこそこ大きな会社です。同じ業界の人なら名前くらいは知っている、そんな感じでした。
さて、そんな会社で当時の私が所属していた営業所に変化があったのです。
1人の方が異動をしてきました。年齢的には40代後半だったと思います。ここでは仮にKさんとしましょう。
このKさんですが、なんと!…
営業経験がゼロでした。内勤の部署からの転勤です。
そしてもちろんですが、私のいる営業所には営業マンの一員として来ており、営業の仕事をすることになっていました。
当然、未経験ですから誰かが仕事を教える必要があります。しかし指導係をするのを先輩達はみんな嫌がりました。
その結果として…

私のところにKさんの教育係がまわってきたのです。
しかし当時の私はまだ20代の前半であり、営業マンとしても未熟ですし、自分の仕事ですら十分とは言えない状態でした。
正直なところ、人に教えられるほどの経験もスキルもありません。
とはいえ私がやる他はなく、力量がたりない事を認識しつつも、必死に自分の知っていることをKさんに伝えました。
そのためKさんとのやりとりを、とてもよく覚えています。
「こんな若造で、しかも大したことも教えられなくて、ごめんなさい」って気持ちもありました。
Kさんが営業所に配属されてきた理由
では、そもそも、なぜ営業経験のまったくないKさんが営業所に来たのでしょうか?
Kさんが異動になった理由は、元をただせば本社の移転から始まったのです。
自分のいた企業では当時、本社の移転が決定していました。さらに丁度いいタイミングだからと、業務効率の改善も実施されたのです。
そして本社業務の効率化の名のもと、一部の業務が外部委託されることに決定しました!
また同時に、移転先の新本社は、旧本社の半分程度の人員しか入らないことが発覚。
つまり本社にあった部署の一部がまるまる消滅することとなったのです。
この新本社に半分の人員しか入らないことが発覚したあとの社内は、まさに戦々恐々といった状態でした。

Kさんは消滅した部署で働いており、本社移転後に営業マンに配属変更されて私のいた営業所へやってきたのです。
つまりKさん個人がなにか問題を起こしたとかではありません。人柄的にも、きっと真面目に業務をこなしてたのではないかと想像できました。
さて、
私はこの時に会社が発表した内容をよく覚えています。
会社は、

今回の本社移転と業務改善でリストラはしません。
と言っていました。
そして、その宣言の通りに、実際のところリストラは行われませんでした。
しかしですよ!?
営業なんて未経験で、長く内勤をしていた人が、40歳後半になって急に営業マンになれると思いますか?
しかも私のような新人レベルの人に仕事を教えられる訳です。
私のいる営業所にきたKさんも、結局は、半年もたたずに辞めていきました。
たしかに適応できる人もいるでしょう。
でもそんな人は、ごく一部だと思います。
会社は約束通りにリストラをしていません。
でも、これって事実上の…

みなさんは本当に、サラリーマンが安定だと思いますか?
私はこういった経験をしたため、会社に依存するのは危険であると考えています。
安定を求めるのなら、収入源を複数にするのがいい
さて、私がサラリーマンをしている中で不安定だなと感じた経験については以上です。
ここからは今の世の中で、ちょっとでも安定を得る為にはどうすれば良いのかを考えていきましょう。
結論から言えば、
収入源を複数にすると少し安定する。
まあぶっちゃけ副収入を獲得するってことですね。
そして本業のサラリーマンとしての収入は不安定なままでいいのです。
もちろん安定した副収入なんてのも難しいでしょうから、副業からの収入も不安定で問題はありません。
重要なのは収入源が複数あるってことなのです。

個々は不安定なままでかまいません。
「不安定なサラリーマン」と「不安定な副業」の両方を組み合わせると、不思議なことに安定性が上昇するのです。
私がメインの副業としている投資の世界では、これを分散と呼びます。
複数にするとリスクが減る理由は、たとえ片方がダメになっても、もう片方はそのままだからです。
会社をリストラされても、副収入分は残りますからね。
表にすることで整理していきましょう。
まず収入源が一つのケースでリストラされた場合を考えます。すると以下の表のようになります。
収入①30万 | 副収入なし | 合計 | |
リストラ前 | 30万円 | 0円 | 30万円 |
リストラ後 | 0円 | 0円 | 0円 |
当たり前ですがリストラにより収入はゼロです。
ところが収入源が二つあったとすると、どうなるでしょうか。総額では月収30万円で先ほどと同じです。
収入①15万 | 収入②15万 | 合計 | |
リストラ前 | 15万円 | 15万円 | 30万円 |
リストラ後 | 0円 | 15万円 | 15万円 |
リストラされて片方の収入は0になりました。
しかし、それでもまだ収入②分の15万円は残っているのです。

総額は同じでも、収入源が一つの時と二つの時では、何かあった際の影響が違います。
たしかにリストラにより生活は苦しくなるでしょう。
ですが15万が残っているのと、そうでないのとでは、次の働き口が見つかるまでの余裕が違うとは思いませんか?
つまり収入源を複数にすることで、
一つの収入に大きな変化があっても、残りがそのままなので、影響を小さく出来るのです。
そして分散という視点からみると、一つの会社、一つの収入に依存しているサラリーマンって、かなりリスキーだと思います。
私からすると、自分の人生を一つの会社にすべて委ねてしまうのは、なんか怖いです

みなさんは、どう感じますか?