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エスクリの株を買った理由とは【持ち株紹介】

私の持ち株であるエスクリをご紹介します。

エスクリは結婚式場を運営している会社で、株の保有中にストップ安をくらったこともある銘柄です。
さらに事業内容が結婚式ですから、コロナの影響をモロに受けました。

私は15年以上も株をやっていますが、これだけ波瀾万丈な銘柄は珍しいです。

エスクリの企業分析と理論株価

※2023年3月期決算をうけて記事の内容を修正しました。

最初に少しだけ昔話をしたいと思います。

今のエスクリという株を見ている人は「本当に!?」と思うかもしれませんが、以前はエスクリ株は個人投資家から大人気だったのです。
しかし業績の悪化により株価が暴落し、追い打ちをかけるように株主優待が改悪され、一気に不人気株の仲間入りを果たしました。

当時は私も暴落の直撃を受けて、アワアワしたのを覚えています。


その当時に株を持っていた人の大半は、すでに株を売ってしまっているのかなと思います。

そんな状況下でも、私がエスクリ株を持ち続けたのには理由があるんです。

その理由とは、業績悪化時の経営陣の対応の感心したからです。

当時、業績悪化の理由が会社側から発表されました。

内容としては「ビジネスの拡大を急ぎすぎて、人材の育成が追いついていなかったのが原因で業績が低迷した」との内容でした。

そして経営の方向性を変更し、新規拡大をおさえ、既存店へ注力すると発表したのです。
それから実際に新規開業が減り、コロナ前までは少しずつ業績も改善しつつありました。

こうして書くと当たり前のように見えますが、業績が悪化した時に「自分たち経営陣の経営方針に間違いがあった」と認めて、それに対処できる経営陣は本当に少ないんです。
たいていの場合は景気や政治などの外部環境のせいにして、自分たちに責任はないと言い訳が続きます。

エスクリのように方針に誤りがあったと素直に認めて、素早く対応する経営陣は個人的に素晴らしいと思います。

業績が悪化し、株価が暴落しても、エスクリの株を持ち続けたのはこれが理由です。

まあ、あのタイミングでの優待改悪は良くなかったと思いますけどね…株価への配慮もしてくれれば更に最高だとは思います。
あ、ちなみにですが優待は現在はすこし改善しました。

そして、そんな風に業績が改善していき過去の暴落からも復活しつつある頃に、今度はコロナが始まりました。
当然ですが、ブライダル業界はまさにコロナ直撃です!

私はいまだにエスクリ株を持っていますが、まあなんというか、私が持っている株のなかでこんなに変動が激しいものは他にありません。

ブライダル業界はオプション商法

さて続きまして、エスクリというかブライダル業界をビジネスという視点で考えていきたいと思います。

実を言うと私自身…結婚式をしたことがありまして、その時にブライダル業界って美味しい商売をしているなと感じたのが、ブライダル株に興味を持った始まりです。

そう感じた理由は、結婚式って典型的なオプション商法だったからです。
オプション商法というのは、追加料金で利益をあげる商売になります。
なおオプション商法という呼び方は自分が勝手にしているだけなので、一般的には言い方が違うかもしれません。

そして、ブライダル業界のどこがオプション商法なのかと言えば…ほぼ全部です。
まあやったことのある人は、すぐにピンとくるかもしれませんけどね。

料理はもちろん、ドレスから飾る花、写真にいたるまでアリとあらゆるもので追加料金が発生します。
私自身も結婚式の準備中に、どんどん費用が増えていって焦りました。

人生で一回だし、花嫁や親戚などの手前、ケチりにくいんですよね…

正直なところ、結婚式…怖い…と思いました。

そんな風に式を上げる側から見ると怖いんですけど、商売としてみるとなかなかに優良です。

価格競争に強いんですよ。

たとえばライバル店と、メインの式場価格で値下げ合戦になったとします。
そして式場の使用料では、利益を出せなくなったとしましょう。
それでもドレスのレンタルや、料理のほうでは利益をあげられます。

つまり価格が複雑でわかりにくいので、利用者はいつのまにか費用を取られてしまうんです。
店側から見れば、美味しい商売となるわけです。

こうやって書くとオプション商法って、特殊なことに思えるかもしれませんが、けっこう身近にたくさんあります。

そんな身近なオプション商法についても書いていきます。

意外と身の回りにあるオプション商法

たとえば私が好きな牛丼。
すこし前に牛丼並盛りの、激しい価格競争がおきました。

この時の勝者って「すき家」だと思っています。
そして、すき家が勝利した理由の一つがオプション商法であると考えています。

吉野家とすき家を比べてみると、すき家の方が「トッピングやセット」が豊富です。
実際に私が店舗で他のお客さんを見ていても、すき家では多くの人がトッピングやセットを注文しているイメージです。

そのため牛丼並の単品の利益が減っても、すき家はトッピングやセットメニューで儲けられます。
だから牛丼並盛りの価格競争が激しくなっても、影響が少なくて済んだんです。

実はマクドナルドも、ポテトやドリンクで稼いでいると言われています。
まあマクドナルドは原価を公表していないので、真相はわからないんですけどね。

こうしてみるとオプション商法って、思っているより自分たちの近くに入り込んでいませんか。

オプション商法の弱点

さてオプション商法のメリットについて書いてきましたが、オプション商法にも弱点や不安点があるんです。

それは、

明瞭会計・固定費用を武器に、勢力を拡大していくライバルが出現する事です。

やっぱりみんな複雑なのよりも分かりやすい方が好きなんですよ。

だからオプション商法の企業は、明瞭会計のライバルに多くのケースでやぶれて消えていきます。

しかし結婚式場は建てるのに時間もお金もかかります。そのためライバルが出てきても拡大するのには多くの時間がかかるでしょう。
だから明瞭会計ライバルについては実際にそういう企業が出てきてから株を売っても、手遅れにはならないと思っています。

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  • この記事を書いた人

株サラ

株からの収入だけで生活が出来るようになり、人生が変わりました。 そんな投資に感謝すると共に、多くの人にこんな世界があることを知って欲しいと思って記事を書いています。

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