幼児活動研究の2020年決算が出ました。
残念なことに設立以来の増収が途切れるという結果に。
コロナ恐るべしですね。
幼児活動研究会の2020年3月期決算
(百万円) | 2019年3月期 | 2020年3月期 | 前期比 |
売上 | 6,801 | 6,729 | -1.1% |
営業利益 | 1,255 | 1,122 | -10.6% |
純利益 | 818 | 785 | -4.0% |
減収減益となりました。
この会社で減収をはじめて見たので、なんとも悲しい感じがします。
まあそんなことを言っていても仕方ないので、中身を見てみましょう。
業績悪化の理由はシンプルにコロナが原因と思われます。
会社からの発表を見ても、政府の休校要請を受けて55営業所中の44営業所が完全休業と書いてあります。
この状況で業績が良いわけがないですよね…
むしろ思ったほど悪くなかったというのが本当のところでしょうか。
4月以降も休校などの状態が続いているので、今期も厳しい状況と思われます。
さてコロナを除いた中身についてですが、実はそんなに悪くないんですよね。
体育指導の会員数も会場数も前年よりも増えています。
四半期別に見ても、コロナの影響があった第4四半期以外は、売上も利益も順調に増えています。
コンサルティング事業の見通しは良くないですが、規模が小さいですし、まあいいでしょう。
こういったことから、今後はコロナ次第といったところかと思います。
コロナの影響について
幼児活動研究会の事業は子供の教育であるため、ウイルスが落ち着けば速やかに再開される分野だと思います。
娯楽施設ほど長引かないでしょう。
しかし再開しても、以前と同じようには出来ない可能性があります。
たとえば接触回避のために子供の人数を絞るとか、子供たちへ個別で指導するために先生を増やすとかです。
それら感染対策が業績に影響するかもしれません。
とはいえ、教育は絶対に必要な分野ですから、無くなることはないでしょう。
しかし業務効率が下がり、利益率が低下するかもしれないと、覚悟を決める必要はあるかもしれません。
それでも幼児活動研究会の強みは消えないと思いますけどね。
また財務状況も極端に良いです。
現金を大量にもっていますから、コロナの影響が少々長引いても、会社の存続は問題ないと考えられます。
本当にビックリするくらい現金を抱えている会社なんですよね。
それにしてもコロナは、本当に人間の生活に大きな影響を与えました。
仮にワクチンとかが出来ても、昔のようには戻らないかもしれません。
投資も頭を切り替えていかないとダメかもですね。