自分の持ち株の一つである、OATアグリオをご紹介します。
このOATアグリオは、農業に使う「肥料や農薬」などの開発・販売をしている会社です。
実を言えばここ最近の私自身は、食料関連株に注目しており、2社の株を買いました。
OATアグリオは、その2社の内の一社となっています。
OATアグリオの企業分析と理論株価
※2021年12月期決算および株式分割をうけて、理論株価や記事の内容を修正しました。
理論株価 1996円 (理論株価はDCF法を元に独自のアレンジを加えてあり一般的な理論株価よりも低く出る傾向があります)
ここ最近はコロナなどの影響もあり行けてないのですが、以前に私はOATアグリオの株主総会に出席しました。
その際に当時の社長が、農薬などの開発企業であることを何度もアピールしていたのが印象に残っています。
世界的に見ても、農薬などの開発をしている会社は少ないんだそうです。
ほとんどの農薬関連企業は販売会社でしかないとの事でした。
この開発企業であることが、この会社のアイデンティティーであり強みなのでしょう。
ちなみに投資家から見ると、開発主体の企業はリスクが高い部類です。
当然ですが開発には失敗のリスクがあるからです。そのかわり通常は収益性が高い傾向があります。
そのためOATアグリオ株は資産の大半を突っ込むような、全力買いをしていい投資先では無いでしょう。
ただ、ポートフォリオの一部として持つならば、とても面白く、期待ができると思っています!
食糧株に注目した理由
私自身は「人の生活に必要な物やサービスを提供している会社」に投資をするのが大好きです。
その理由はシンプルで、

不況になっても需要がなくならないからです
私のように長期投資を前提としている投資家から見ると、安心して株を保有できるかどうかってのは重要な要素です。
たしかに流行りのものはよく見えますし、株価が急上昇することもあります。
とはいえ、そういった人気株は先が読みにくく、一か八かの要素が強いのです。
投資でお金持ちになるには、地味でいいから確実に、コツコツと利益を積み重ねていってくれる会社の株で十分だと考えています。
一発逆転の必要はありません。
複利の力を最大限にいかすためには、損をしないことが何よりも大切だからです。
そうして損をしないように、でも株式市場にしがみついていれば、いつのまにかお金が増えているものだったりします。
さて、話がそれてしまったので戻します。
「人間が生きていくために、最も必要な物は何か?」と聞かれれば…やはり食糧でしょう。
不況になろうが、技術が進歩しようが、人は食べなければ生きていけません

10年後にはスマホよりもさらに便利な物が発売されて、スマホは世の中から姿を消しているかもしれません。
しかし10年後の人間が、食事をとらなくても生きて行けるようになっているとは思えません。
だから食料関連株に興味をもち、株を買いました。
食料関連株はまさに、一生涯にわたって持ち続けられる可能性がある株の一つではないかと思っています。
OATアグリオは開発主体だから、ちょっとリスキーなんですけどね。
そのため食料株枠として複数社で、ポートフォリオを組んでいこうと思っています。
M&Aについては疑問がある
さてここまで食料関連株である、OATアグリオを押してきました。
でも不安要素も、かなりあるんですよね…
とくに気になっているのがM&Aです。
買収先でもCAPA社はいいと思うんですけど、クリザール社は正直どうなのかなって…
「農薬や飼料の開発・販売」と「花の鮮度保持剤」って、シナジーが小さい気がするんです。
ただ株主総会ではこの買収の理由について、「世界販売拡大のためのノウハウを得るため」って話がありました。
ですがもし、このM&Aが世界での販売増のためだとしたら…シナジー効果が出てくるのは相当先になることでしょう。
またそれが目的なら、他にもっと良い会社があったんじゃないかと思っています。
この買収で財務状況も悪化しており、株価も低迷していますからね。
<追記>
最新の2021年決算や中期経営計画をみていて感じるのは、世界販売の拡大は少しずつではあるが…前進をしている印象です。
財務の改善も進んできています。
疑問は消えませんが、徐々にいい方向へ進んでいるようでホッとしているところです。