私の持ち株を紹介しているコーナーです。
今回は鶏肉製造の『アクシーズ』。
アクシーズは私のポートフォリオにおける食料関連株のうちの一つです。
なぜ食料関連株に興味をもったのかは、OATアグリオという別の企業記事で書いたので今回はやめておきます。
よろしければ是非、OATアグリオの株を買った理由の記事も見てください。
目次
アクシーズの企業分析と理論株価
※2023年6月期決算をうけて内容を修正しました。
アクシーズという会社を一言で説明すると、「鶏肉の製造をおこなっている会社」です。
鶏肉の製造に関わる部分を最初から最後まで一貫生産しているのが特徴となっています。
業務内容は鶏肉の生産と加工という分かりやすくシンプルなものです。
こういうシンプルな業態は株主として評価をしやすいのがメリットだと思います。
さてさて、それではもうちょっと詳しいところを考えていきましょう!
品質や生産体制の評価は?
最初に告白しますが、私自身は正直なところ、肉に関しては素人です。
そのためアクシーズで生産された鶏肉の善し悪しを評価するには能力不足でしょう。
そこでアクシーズの鶏肉の質の良し悪しを評価するのに参考としたのが納入先です。
外食産業が食材の納入先を決める際には厳しい審査があると思われるからです。
とくに大手などは品質や環境に対してハイレベルな要求をしている事でしょう。
そして私の個人的な感覚ですが…鶏肉といえば、やはりケンタッキーとなります。
つまりケンタッキーに鶏肉を納入している会社は、日本で最高レベルの厳しい審査に合格している鶏肉を生産していると考えて良いのではと思うのです。
もうピンと来ているかもしれませんが、アクシーズはケンタッキーに鶏肉を供給しています。
そういった理由から私は、アクシーズの鶏肉の品質や生産体制は高いレベルにあると考えています。
まあアクシーズの場合は鶏肉の納入だけでなく、直接的にケンタッキーの店舗を運営しているんですけどね。
またアクシーズはケンタッキーだけでなく、日本ハムとも業務提携をしました。
これはつまり別の肉プロにも認められたってことですね。
食肉は市況の影響を強く受ける
さて話を変えて、ここから先は株という視点でから書いていきたいと思います。
もしかしたら食料株と言うと、ディフェンシブなイメージを持たれている方もいるかもしれません。
ですが意外にも、食料株は環境や政治の影響を強くうけて業績が不安定なんです。

まず輸入する食肉には高い関税がかかっています。
この関税は政治や外交により変化します。
少し前だとTPPなどが大きな話題になりました。
外交の結果しだいで関税は変化し「国内の食肉市場が大ダメージを受ける」なんて可能性もあるのです。
そして投資家からみると、政治や外交というのは先が読みにくくイヤな要素の一つです。
ただ鶏肉に限定すれば、政治の影響は受けにくいと思われます。
鶏肉は輸送や賞味期限の関係もあり、牛肉や豚肉と比べると、関税の影響がもともと少ないからです。
私が鶏肉を選んだ理由の一つが、ここにあります。
実際に自分が外食する時を思い出しても、鶏肉は豚・牛よりも国産をつかっている確率が高い印象です。
ただあくまでも豚や牛に比べると関税の影響が少ないだけで、

鶏肉にも政治リスクの影響はあります。
また食肉は市場価格が大きく変動します。
そしてもちろん、市場価格の変動は業績に直結するのです。
それだけでなく、飼育する時に必要な餌である飼料価格にも上下があります。
この市場価格と飼料の値段は、鶏肉の利益率を直撃します。
こういった理由から、
食肉業界は業績の変動幅が大きくなってしまうのです。

そのため株価の上下も変動幅が大きくなる可能性が高いでしょう。
このように食肉産業は意外にもリスキーな業種なんです。とくに短期で見ると、その傾向が強くなると思います。
だからアクシーズなどは長い目でみて、どっしりと投資していくのが良いのでは個人的には考えています。
なぜなら食べ物というのは人が生きていく上でもっとも大切なものであり、その需要がなくなることは無いからです。
技術革新により、もしかしたら10年後にはスマホなどは無くなっているかもしれません。
しかし10年たとうが、20年たとうが、人が食事をせずに生きていけるようになる事はないでしょう。