私の持ち株を紹介しているコーナーです。
今回は鶏肉製造の『アクシーズ』。
私は少し前に食料関連株に興味を持ちました。そして株をいくつか買ったのですが、その中の一つになります。
なぜ食料関連株に興味をもったのかは、OATアグリオという別の企業記事で書いたので今回はやめておきます。
よろしければ是非、OATアグリオの企業分析記事も見てください。
アクシーズの企業分析と理論株価
※2022年6月期決算をうけて理論株価を修正しました。
理論株価 6741円 (理論株価はDCF法を元に独自のアレンジを加えてあり一般的な理論株価よりも低く出る傾向があります)
アクシーズという会社を一言で説明すると、鶏肉の製造をおこなっている会社です。
鶏肉の製造に関わる部分を最初から最後まで一貫生産しているのが特徴となっています。
業務内容は分かりやすくシンプルですね。
さてさて、それではもうちょっと詳しいところを考えていきましょう!
品質や生産体制の評価は?
最初に告白しますが、私自身は正直なところ、肉に関しては素人です。
そのためアクシーズで生産された鶏肉の善し悪しを評価するには能力不足でしょう。
そこで参考にしたのが納入先です。
外食産業が食材の納入先を決める際には、とうぜん厳しい審査があるからです。
とくに大手などは品質や環境に対して、ハイレベルな要求をしている事でしょう。
そして…鶏肉といえば、やはりケンタッキーとなります。
つまりケンタッキーに鶏肉を納入している会社は、日本で最高レベルの厳しい審査に合格していると考えられます。
もうピンと来ているかもしれませんが、アクシーズはケンタッキーに鳥肉を供給しているのです。
そういった理由から個人的には、アクシーズの鶏肉の品質や生産体制は高いレベルにあると考えています。
アクシーズの場合には食材の納入だけでなく、直接ケンタッキーの店舗運営もしているんですけどね。
またアクシーズはケンタッキーだけでなく、日本ハムとも業務提携をしました。
さらに別の肉プロにも認められたってことですね。
食肉は市況の影響を強く受ける
食料株と言うと、ディフェンシブなイメージを持たれるかもしれません。
ですが意外にも環境や政治の影響を強くうけて、業績が不安定なんです。
まず輸入する食肉には高い関税がかかっています。
この関税は政治や外交により変化します。
少し前だとTPPなどが、大きな話題になりましたね。
外交の結果しだいで関税は変化し、国内の食肉市場が大ダメージを受ける、なんて可能性もあるのです。
投資家からみると政治や外交というのは、最も読みにくい物の一つなのでイヤな要素です。
ただ鶏肉に限定すれば、政治の作用は受けにくいんですよ。
鶏肉は輸送や賞味期限の関係もあり、牛肉や豚肉と比べると、関税の影響がもともと少ないからです。
鶏肉を選んだ理由の一つが、ここにあります。
実際に自分が外食する時を思い出しても、鶏肉は豚・牛よりも国産をつかっている確率が高い印象です。
ただあくまで豚や牛に比べると関税の影響が少ないだけで、政治リスクがあることに変わりはありません。
また食肉は市場価格が大きく変動します。
そしてもちろん、市場価格の変動は業績に直結するのです。
それだけでなく、飼育する時に必要な餌である飼料価格にも上下があります。
この市場価格と飼料の値段は、鶏肉の利益率を直撃します。
こういった理由から、食肉業界は業績の変動幅が大きくなってしまうのです。
そのため株価の上下も、大きくなる可能性が高いでしょう。
意外にもリスキーな業種なんです。
とくに短期で見ると、その傾向が強くなると思います。
だからアクシーズなどは長い目でみて、どっしりと投資していくのが良いと考えています。
そして食べ物というのは人が生きていく上でもっとも大切なものであり、その需要がなくなることは無いのです。
技術革新により、もしかしたら10年後にはスマホなどは無くなっているかもしれません。
しかし10年たとうが、20年たとうが、人が食事をせずに生きていけるようになる事はないでしょう。