私の持株である「アクシーズ」の2022年決算がでました!
コロナの影響は小さい銘柄ですが、原材料高のあおりを受けています。
決算がどうなるか心配していた会社の一つでもあり、決算日はドキドキでした。
では、内容を見ていきましょう!
食料品株は安定株ではない!
最初に決算短信の内容を転記しておきます。
(百万円) | 2021年6月期 | 2022年6月期 | 前期比 |
売上 | 21,160 | 21,725 | +2.7% |
営業利益 | 3,372 | 2,453 | -27.2% |
純利益 | 2,412 | 1,943 | -19.4% |
決算が悪いのは予想通りのため、とくに驚きはありませんでした。
むしろここ最近が好調だっただけですね。
今回の決算もそうですが、そもそも食料品株というのは市況の影響を強くうけ、業績が不安定なんです。
それでは!
決算の中身をもう少し細かく見てみます。
まず利益が減った理由ですが、決算をみていくと売上総利益が大きく低下し、販売管理費は変わらないどころか売上費で低下していることから、原価が上がったことが原因だと考えられます。
この原価率の上昇による利益低下については評価が難しいところなんです。
たとえば企業の競争力の低下による安売りによって原価率が上がっているケースは要注意です。
該当企業のビジネスモデルが弱まっていると考えられるからです。
しかし対外的なものによる一時的な原価の上昇は、いずれ解消される可能性が高いのでスルーが推奨されます。
そして今回のアクシーズのケースでは上の両方の理由が考えられます。
競争力の低下については、決算書から「国内における鶏肉の生産が増加」という内容が気になっています。
供給過多による価格の下押し圧力が高まっている訳です。
また対外的なものについては、みなさんもご存じのように飼料などの資源価格の高騰による影響を受けています。
と、アクシーズについては「注意すべき原価上昇」と「様子をみていい上昇」の両方があるのでしょう。
そんな難しい状況なのですが、私個人としては『様子見』と判断しています。
というのも売上が下がるどころか、上がっているからです。
供給過多による安売りがひどいと、当然ながら売上も低下します。安く売っている訳ですからね。
そのため売上が維持できている現状は、撤退するほどには悪くないとの考えです。
とはいえ原材料費の上昇にも関わらず販売価格が上がっていないのですから、そこは供給量が増えている影響があるのかもしれません。
今後、材料費が低下しても利益がもどらない、もしくは売上も低下するようなら、その時は企業のビジネスパワーが弱まっていると考える必要があるでしょう。
あ、株の継続保有をきめたのは、万全の財務状況から「資源高がしばらく続いても耐えられると考えた」のもあります。
財務は本当に最強なんですよ。借り入れはほぼなし、短期負債を完全にまかなえるだけの現金保有ありとなっています。
こういう厳しい状態になってきた時に、キャッシュリッチ企業だと安心して長期保有できるのです。
また、この状況下ですが将来のために設備投資をしっかり行っているのも、個人的にはプラスと思っています。
最後にアクシーズの株について考察した記事のリンクを貼っておきます。
食料品は人が生きていくために絶対に必要なものです。しかし、食料品は環境の影響を強く受けるところが注意だと思います。