「投資って怖い。」
「株って危なそう。」
これが一般的なイメージではないでしょうか。
でも怖いと言っている人に、「どの辺が怖いの?」と聞いても、具体的な回答が返ってくる事はほとんどありません。
みんな、なんとなくのイメージや、誰かが言ってたからとか、そんな感じなのでしょう。
でも本当に株って怖いのでしょうか?
株式投資を10年以上やっている、サラリーマン投資家の管理人が記事にしてみました。
株って、本当はそんなに怖くない
「株で借金を背負った」や「一家離散した」。などの話って、メディアでも時々でてきますよね。
でも本当に、そんなことがあるのでしょうか?
これについて結論から言えば、可能性としてはあり得ます。
しかし、本来の株式投資をして、自分自身をコントロール出来ているのであれば、借金を背負うようなことは無いのも事実です。
家計が破綻するようなのは、株に過剰にのめり込んで信用取引などのハイリスクなものに手を出したり、借金をしてまで株を買った時に起こります。
周りが見えなくなるほど過剰にのめり込んでしまったら、株ではない別の物でも家計は破綻するのではないでしょうか。
たとえば買い物などです。
カードローンや借金をしてまで、過剰な買い物をすれば破産しますよね。
株もそれと同じです。
自分の資金的な許容範囲をこえて、株取引をした時に悲劇がおこります。
怖いのは株そのものではなく、それを行う人間自身が自分をコントロール出来なくなる事なのです。
逆に言えば、株についてきちんと理解し、問題がない範囲の資金でおこなえば、危ないものではありません。
具体的な株のリスクとは
では株取引のリスクを、具体的に説明していきたいと思います。
でも最初にちょっとだけ、注意点を。
注意ポイント
ここでは株の通常の売買にあたる、現物取引についてだけ扱っています。これは、もともと私自身が信用取引などを推奨していないからです。(信用取引とは10万円の資金で、20万円分の売買をしたりする取引です。自分の資金以上に株を買ったり、売ったりするわけですね。)信用取引やオプション取引が悪いとは思いませんが、こういったハイリスクなものは玄人向けだと思っています。われわれのような素人は、コツコツと現物取引で利益を積み重ねていきましょう。
株を持っている人を株主と言うのですが、株主ってじつは、法で守られています。
株主を保護する法律が『株主有限責任の原則』です。
この原則は、株主は会社に対して出資義務があるだけで、債権者に対しては責任を負わないというルールです。
といっても分かりにくいですよね。
シンプルに言えば、投資先の会社が倒産したとしても、株主は株を買った費用を失うだけで済むということです。
たとえ倒産企業が何億の負債を抱えていたとしても、株主はそれに対する支払い義務はありません。
具体的には、100万円分の株を買っていたとすると、最悪の状況でも、その100万円を失うだけで済むということです。
現物株であれば、それ以上のマイナスになることはありません。
ルールに守られていますから。
つまり生活に影響がない範囲内の資金で株を買っていたのであれば、株で生活が破綻するようなことは無いのです。
もちろん借金を背負うこともありません。
株式投資のリスクは、投資額をコントロールするだけで簡単に管理できるのです。
だから株で借金を作ったという人は、信用取引などのハイリスクなものに手を出したか、借金をしてまで株を買ったかなどです。
原因は株では無く、自分をコントロール出来なくなったところにあります。
ただ、ですね…
株には、人を誘惑する魔力があるのも事実です。
投資を始めたばかりの頃は慎重にしていても、いつしか儲けることに夢中になり、それしか見えなくなってしまう人もいます。
そうして人生を棒に振るケースがあるのも事実です。
怖いのは株ではなく、欲などの感情であることを忘れないようにしましょう。
最後にポイントを整理しておきました。
ポイント
株式投資は通常の取引である現物株だけに限定し、生活に影響のない範囲の資金で行えば、怖いものではない。重要なのは自分をコントロールすることである。