DVXの2020年3月期の決算がでました。
内容について見ていきたいと思います。
また避けては通れない、コロナの影響についても考えていきます。
コロナの業績へのインパクトは、正直なところ見誤っていました。
2020年3月期 DVXの決算を受けて
(百万円) | 2019年3月期 | 2020年3月期 | 前期比 |
売上 | 40,380 | 44,653 | +10.6% |
営業利益 | 1,237 | 1,115 | -9.8% |
純利益 | 974 | 792 | -18.7% |
増収減益となりました。
売上は順調に増えており、新規エリアの開拓、新商品の追加はうまく行っているようです。
利益は決算を見ると減っていますが、これは移管収入が減った影響があります。
決算説明資料で発表されている内容を使って、移管収入を取り除いて計算すると、営業利益も前期比増になり売上と同程度のアップ率でした。
前期については、利益も問題なく成長したと考えていいでしょう。
ただここ数年でみれば、利益率は大きく低下しています。
この辺は企業分析記事のほうに書きましたので、良かったら是非、そちらを見て下さい。
ちなみに前期も少しではありますが、移管収入が計上されていますので、今期も数字上の利益圧迫要因となります。
コロナの影響
DVXは医療関係のため、コロナの影響は受けないと、管理人は考えていました。
しかし、それは間違いでした。
コロナ感染のリスクを避けるため、患者さんが病院へ行かなくなり、症例数が減少しているようです。
決算説明資料では、DVXの4月の販売実績が前年同月比でマイナス19.6%と書かれています。
ものスゴく影響を受けてますよね…想定外でした。
そういえばニュースでも患者数が減り、病院の経営がピンチになっているとの内容がありました。
今回のコロナが、リーマンショックなどの金融危機とは違うのだと思い知らされたのです。
これは初めての経験で、勉強になりました。
投資の世界では何があるか分からない事を、肝に命じておきたいと思います。
さて、コロナがなかなか収束せずに長引いた時のことを考えてみましょう。
まず流動資産の状況を見ている限り、当面の資金繰りは問題なさそうです。
在庫を大量に抱えてるわけでもないですし、資金がショートする可能性は低いと思います。
ちょびっと在庫比率は増えてますけど、元々が低いんで問題ないでしょう。
この辺は卸売業の強みですね。
固定費も少ないし、ほぼ無借金経営なので、いざという時の借入も大丈夫かなと。
こういった理由から、倒産リスクは低いと思っています。
そんな訳で、どっしり構えて待つことにしました。