三洋貿易の本決算が出ました。
コロナの影響を受ける中、どんな決算だったのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
三洋貿易の2020年9月期決算は悪いが、個人的には好評価
では最初に、決算短信に記載されていたデータをまとめておきます。
(百万円) | 2019年9月期 | 2020年9月期 | 前年比 |
売上 | 83,230 | 76,087 | -8.6% |
営業利益 | 5,871 | 4,791 | -18.4% |
純利益 | 4,018 | 3,013 | -25.0% |
真っ赤っかですね(汗)
さて決算の中身を見ていくと、売り上げ総利益率はむしろ改善していました。
そのため減益の原因は、販売管理費比率の上昇によるものです。
事業は拡大・維持なのに、売上が減ったことにより利益がなくなったのでしょう。
コロナの影響も受けてますし、もうこれは仕方がないですね。
また今回の決算は減益となり、次期予想も利益がマイナス予想と、普通に考えればネガティブな内容だと思います。
ですが個人的には悪くないどころか、むしろプラスの評価だったりするのです。
というのも、これだけコロナが猛威をふるう逆風下で黒字を確保しているからです。
しかも営業利益率は5%を超えています。
まあ今期の予想では5%をきっちゃってますけど。
またキャッシュフローもプラスです。
債務減の影響を除いても、キャッシュで黒を確保しています。
これが何を意味するかと言えば、
不況時でも利益を確保できる=倒産リスクが低い
となるわけです。
実を言うと、三洋貿易は景気の影響を受けやすい銘柄のため、個人的にはドキドキしながら株を買ったのです。
今までの私自身は比較的、景気の影響が少ない会社に投資していましたから。
しかし今回の決算をみて、安心してほっぽっておける長期投資向きの銘柄かもしれないなと改めて考えています。
まあ短期投資の人から見れば、この決算は悪夢かもしれませんが…
自分としてはこれで株価が下がるなら、むしろ買い増したいとすら思っています。
株への評価というのは、前提とする保有予定年数により大きく異なります。
だから一部の人の意見だけを元に株の売買をするのは、とても危険です。
私自身は長期投資家だから三洋貿易の株を買っていますが、短期投資家だったら恐らく買わないでしょう。
〈追記〉
個人的にはですが、最近の自動車メーカーの決算を見る限り、山陽貿易の今期予想は保守的だと思っています。
ただし、コロナを予測するのは困難なので注意してください。
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