私自身の持ち株を紹介しているコーナーです!
さてさて今回は三洋貿易という会社をご紹介します。
この三洋貿易はいわゆる商社という業種です。
個人的に商社の株を買うのが初めてだったので、かなり悩んでドキドキでした。
目次
三洋貿易の企業分析と理論株価
※2022年9月期の決算を受けて、理論株価と内容を更新しました。
理論株価 2268円
(理論株価はDCF法を元に独自のアレンジを加えてあり一般的な理論株価よりも低く出る傾向があります)
さて三洋貿易株を購入した一番の理由は、長く生き残っているという事です。
「そんなの普通じゃない?」と思われるかもしれませんが、何十年も会社が存続しているってのはスゴイことなんですよ。
さらに三洋貿易はこの長い企業歴史のなかで、十分な利益を上げてきたことが見てとれます。
バランスシートの資本金と、利益剰余金の倍率から推測できるのです。
三洋貿易では、資本金に比べて利益剰余金が、何十倍もあります。
資本金よりも利益剰余金の方が圧倒的に多いのは、長年をかけて着実に利益を積み上げてきたことを意味します。
この数字…マジでとんでもないです。
私自身が企業分析をするとき最初に、この資本金と利益剰余金の比率をよく見ています。
そうする事で分析対象の会社が、過去に優良なビジネスをしていたかが分かるからです。
そんな風に見てみると三洋貿易っていう会社に、、
「これはスゴイ会社なんじゃないか」と感じた訳ですね。
また三洋貿易はニッチな品を取り扱っており、そこにも心がひかれます。
投資家から見ると競争の少ないニッチな領域というのは魅力的なんですよ。
「優良なビジネス」と「ニッチな商品」という私好みが2つもあり、よし投資しよう!と決断しました。
ただ本当のことを言えば…商社については自分自身まだまだ勉強不足なことが多く、不安感もそれなりにあります。
そのため今回の投資を通して、一生懸命に学んでいこうと思っています。
この記事の内容も勉強にあわせて随時更新していく予定です。
不況に弱い
三洋貿易という会社の主力品は、自動車内装部品などです。
車は景気が悪くなると売れなくなる代表的な商品なので、三洋貿易も不況への耐性が低いんですよね…
会社としても不況に弱いことは認識しており、対策を進めていますが、事業構造的に簡単にはいかないでしょう。
私自身の普段の投資では、不況に強い会社の株を買うことが多いんです。
そのため三洋貿易株の購入は、ある意味ではじめてに近いチャレンジです。
うまく行くかどうかはわかりませんが、三洋貿易という会社に大きな魅力は感じています。
<追記>
コロナと半導体不足による自動車生産減少の影響を強く受けた決算の内容を見て、「不安定さの影響は受けるが長期的な視点では問題なし」と個人的には判断しました。
ただしこれは長期投資に限ってのことなので注意してください。短期投資については分かりません。
財務状況はとても良い
不況に弱いにもかかわらず三洋貿易の株を買った理由として、圧倒的に優良な財務状況というのもあります。
ほぼ無借金であり流動比率も2倍以上と、業種を考えればかなりのものだと思います。
また当面の支払いについても、現金性の高い資産だけでまかなえるという、短期的な不安感がない状況です。
つまり仮に不況が来たとしても、乗り切れるということですね。
そして不況が長引いたとしても生き残れる可能性が高いでしょう。
また不景気が長期化すると、言い方は悪いですが、弱い会社はツブれます。
つまりライバルが減るワケです。
結果として景気が良くなった時に、生き残った会社はライバルのいない市場でノビノビと利益をあげられます。
株式投資とは相対的に強い会社を買い、さらに長期で持つ覚悟があれば不景気すらムシ出来るのです。
そして三洋貿易はその可能性を持った企業であると判断しました。
もちろん景気が悪くなると、一時的に株価は酷いことになりますけどね…