「素人が株で利益を上げるのはムリ」
「プロじゃなきゃ勝てない」
こういった話を、たまーに聞きます。
まあ実際に株や投資の世界では、プロと呼ばれる人たちがワンサカいるのも事実です。
しかし株は素人でも勝てるし、利益をあげられると私は考えています。
むしろ素人の方がプロより有利とすら思っているのです。
これからその理由を二つほど書いていきます。
素人の強みは時間リスクを取れること
素人の強みの一つ目は、
時間リスクを取れること
この時間リスクというのは、株価がいつ上がるのかが分からないリスクです。
言い方を変えれば、いつ収益になるのかが分からないリスクって事です。
みなさんもノルマのある仕事をしているかもしれませんが、投資や株の世界でもプロと呼ばれる人たちにはノルマがあります。
むしろ争いの厳しい世界なので、一般的な仕事よりもシビアかもしれません。
つまりプロと呼ばれる人たちは、半年でいくらとか、年間での利益や成果のノルマを抱えており結果を評価されています。
そのためプロは短期間に成果や結果を出さなければ、先程も話しましたが競争の激しい世界なので、すぐにクビになったり減給されます。
だから、「いつ株価が上がるかわからない」、「いつ収益になるかわからない」という時間リスクを取ることがプロにはできません。
待っている間にクビになっちゃいますから。
ところが、われわれ素人にはノルマなんてありませんし、競争もありません。
他の投資家に負けたからって、クビになったりはしないですよね。
つまり素人投資家は時間リスクを取ることが可能なのです。
たとえばですが、「不人気のため割安で放置されている株」というのは探せばそれなりに見つかります。
これらの株は人気がないからこそ割安なのですが、ある時にこつぜんと見直されて人気株になる事があります。
しかし、いつ人気になるのか、いつ株価が割安から修正されるのかを予測することは不可能です。
だから短期間で成果を上げる必要のあるプロは、こういった時間リスクのある不人気株を投資対象にできません。
しかし、時間リスクを受け入れることが可能な素人投資家は、のんびりと気長に待つことができますよね。
つまり不人気株に積極的な投資ができるのです。

プロには不可能なことが、素人には出来るのです
ちなみに私自身の経験から言えば、不人気株が見直されるのに必要な期間は平均2〜3年って印象です。
個人投資家は上司や顧客に説明しなくてよいのが強み
さて素人投資家の強みの2点目は、
誰かを説得したり、説明する事が不必要
ようは「上司や会社の決裁をもらったり、顧客に報告して納得をしてもらう必要がない」ってのが素人投資家の強みです。
プロと呼ばれる人たちは組織に所属して、他人のお金を運用していますので、会社や出資者に納得をしてもらう必要があります。
言い方を変えれば、会社や出資者に理解してもらえる内容の投資しか出来ないってことです。
とくにプロに資産運用を委託している人、ようは出資者は、自分たちでは資産運用ができないからこそプロにお願いをしている訳です。
だから出資者の大半は、投資に関しての知識も経験もありません。
そんな出資者に納得をしてもらえる運用をするって事が、いかに大きな縛りとなるのかは想像すれば理解いただけるのではないでしょうか。
たとえば私が以前に勤務していた会社でこんな事がありました。
パソコンなんて普段はほとんど使わない人たちに、新システムの使い方と導入の理由を説明し、納得してもらい、承認を得なくてはいけない状況です。
正直とてつもなく大変で、途方もない労力がかかった記憶があります。
そして投資のプロたちも、これと似たような状況なのです。

プロは出資者の納得させる必要があるという、大きなハンデを背負っています
たとえば誰もが知っているような有名企業の株を買ったならば出資者にも理解してもらえるでしょう。
ところが見たことも聞いた事もないような、マイナー企業の株を買ったらどうなると思いますか?
こんな訳の分からない危ない運用をするようなプロには任せられないと、出資者にお金を引き上げられてしまう可能性もあります。
さらに投資には失敗も付き物です。
有名企業への投資で失敗しても許されるかもしれませんが、超マイナーな会社への投資で失敗したら運用者は袋だたきに合う事でしょう。
つまりプロは、知識も経験もない出資者が理解できない内容の投資はできないのです。
ここで素人投資家の強みが発揮されます。
私のような個人投資家は自分のお金を、自分で運用している訳ですから、自分自身だけが納得をしていれば問題ありません。
だから将来性はあるのに、今はまだ知名度も低くマイナーな企業の株を買うことも可能です。
プロには出来ないことが、素人だからこそ出来るのです。
さて今回の記事の内容は以上となりますが、いかがでしたでしょうか。
プロと呼ばれる人たちは、思っている以上に厳しい制限の中で戦っています。
個人的にはプロであることは、メリットよりもデメリット方が大きいとすら思っています

素人の方がむしろ有利なのです。